自然石の魅力を活かした『乱積み』石積み工事
- niwaya1
- 6月13日
- 読了時間: 3分
更新日:7月17日
今回は、現場で施工した自然石を使った『乱積み』の様子をご紹介します。
自然石の持つ表情や風合いを活かしつつ、しっかりと土留めの役割も果たすよう工夫しながら仕上げました。
まずは完成後の写真がこちらです。


◆ そもそも「乱積み」って?「乱積み(らんづみ)」とは、形も大きさもバラバラな自然石を組み合わせて積み上げる技法です。まるでパズルを組むような作業で、一つひとつの石の形を見ながら「この石はここだな…」と選んでいくのが面白いところ。まさに「職人の勘と目がものをいう」作業です。
◆ 施工の流れ
① 現場の下準備
まずは基礎となる地面をしっかりと整えました。
今回の現場は地面が岩盤と土だったため、岩盤ははつりで削り、土は整地して
石を置くのに適した地盤を作ります。
その上にモルタルを薄く敷いて、石がしっかり安定するように準備します。
② 石の仮置き・組み合わせ
次に、大小さまざまな自然石を現場に搬入。
それぞれの石を手に取り、角度や向きを変えながら仮置きしていきます。
「この石、見た目は良いけどガタつくな…」
「お、こっちは裏返すとピッタリはまるぞ!」
そんなやり取りを繰り返しながら、バランスよく並べていきました。
石にも顔があるため、しっかりと見極めていきます。
③ 積み上げ作業
下段から丁寧に積み上げ、できるだけ隙間ができないよう意識しました。
どうしても隙間ができる部分には小さな石(間詰石)を詰めて補強します。
この作業を繰り返すことで、自然石だけでもしっかりと安定した壁になります。
◆ 完成後の印象
ご覧のように、ゴツゴツとした見た目ながら、
石同士がしっかりと組み合わさり、自然な雰囲気と力強さが同居した仕上がりになりました。
大きい石を使えば迫力が増し、小さい石を使えば可愛らしく見えるので、施工していてとても面白いです。
訪れた人からも「これは見事な石積みですね」とお褒めの言葉をいただけて嬉しかったです😊
◆ おわりに
今回は、海の横の現場だったため、潮の満ち引きの様子を伺いながらの施工でした。
気がついたら足が海に入っていることもあったので涼しい現場でした笑
自然石の石積みは、機械的なブロックとはまた違った良さがあります。
時間も手間もかかりますが、それ以上の存在感や味わいが出ます。
今後も「見るたびに気持ちが和らぐような石積み」「印象に残る石積み」を目指して、ひとつひとつ丁寧に積んでいきたいと思います。
施工のご相談もお気軽に!
もし「うちに庭もこういう石積みを取り入れてみたい」
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